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「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

9.タブー?

負け犬の遠吠え:『タブー』?

 昔、ドリフターズなんてバンド崩れが『8時だよ。全員集合!』って番組をやっていた。
 未だガキだった私は荒井注氏の『ディス イズ ア ペン』と意味もなく叫んだり、彼一人が「すっ呆けて」前回の話を勝手に続けて浮いてしまうなんて処が気に入って毎週楽しみにしていた。
 決まりきった台詞を繰り返すことを『ギャグ』といい、そういった『ギャグ』を幾つ持っているかで人気が決まるなんて『しょうもない』漫才ブームが起こる前のことである。
 その『8時だよ。全員集合!』で加藤茶氏が『ハゲカツラ』と『黒眼鏡』で舞台に寝転んだ。
 『ちょっとだけよ!』と片足を伸ばしストリップの真似をした。
 そのBGM『タブー』だった・・・。

 本人は一応『枕』の心算だったのだが・・・・・・申し訳ない!
 
 閑話休題(それはさておき)・・・。
 我々の生きる社会には多くの『タブー』が待っている。
 
 旧ソビエト社会主義共和国連邦書記長ブレジネフ氏だったか。
 当時の米国大統領と会談した時の話。
 「『わが国でブレジネフは馬鹿だ!』と街中で叫ぶと50年の強制労働に処せられる。」
 「『同士への侮蔑罪』で1年。残りの49年は『国家機密漏洩罪』で・・・。」なんてジョークを飛ばしたらしい。
 有名な話なのでご存知の方も多いと思うが、秘密警察KGB全盛時代だったので『ホントに冗談なのか?』って大きな疑問が残ってしまった。
 
 国家元首に関するタブーは何処の国にも多い。
 中華人民共和国でも国家主席や総書記を非難するのは長年に渡り『タブー』だった。
 共産党員や国民が平然と国家主席を非難することが出来るようになったのは、江沢民前国家主席の頃くらいじゃないかな?と思っている。
 偉大な故周恩来首相の養子だって云うだけで旧勢力の全面支持を得ていた李鵬(首相?)なんて『中華思想に凝り固まった』NO2が余りに無能だったからかも知れないが・・・。
 李鵬以外にも、シリア大統領、米国大統領、そして将軍様・・・。
 国家元首やそれに準じる立場について『世襲はやっぱりマズイんじゃないか!』って好例は幾らでも見つけられる。
 
 そして日本国である。
 我が国は『言論の自由』『報道の自由』が保障されているので、「何を言っても大丈夫だし、何でも報道されている」なんて『幻想』をお持ちの方が非常に多い。
 
 旧ソビエト社会主義共和国連邦ゴルバチョフ書記長婦人に手を出して国外追放処分を受けた日本人外交官なんてミンナ知っているのだろうか?
 米国の最高級レストランのテーブルの上から『立ち小便』をした日本人外交官の話は?
 米国のスラムに高級車で乗り込み無差別発砲した日本人外交官の話は?

 15年前、スコットランドを旅した時に、乗り継ぎで7時間以上も余分に待たされた薄暗いモスクワ空港で、長年英国で生活している日本人から聞いた。
 現地(英国)の新聞で、全て『重大事件』として報道されたようだ。
 
 私が中学生の時、1学年下の奴が『彼女』を部屋に引き入れたことがある。
 勿論、彼女も同意の上である。
 彼は、授業中に校庭をバイクで走り回るなんて数々の偉業を達成していたため、警察関係者からは特に可愛がられていた。

 『少女を自宅に監禁した生徒を逮捕』
 翌日の新聞記事である。

 その時だけは優等生だった私ですら事実を知っている。
 学校や関係者に少しでも取材すれば、こんな報道は絶対に在り得ない。
 何の取材もせず、警察の発表をそのまま記事にしたことは明白だ。
 その時から日本国のマスコミュニケーションには非常な不信感を持つようになった。

 首都周辺を警備する軍隊が、天安門広場に集まって政府非難集会をした学生など国民に発砲し、数十人が殺害された中華人民共和国の『天安門事件』
 最後まで取材していた日本国メディアはNHK「週刊プレイボーイ誌」2社だけだった。
 『政府が自国民に発砲する』なんて空前の大事件なのに、民放大新聞各社は取材を放り出して逃げてしまったのだ。
 その功績「週刊プレイボーイ誌」が、報道関係の賞を受賞したのでハッキリと覚えている。
 新聞やテレビジョンで流れた『天安門事件』関連のニュースは全て米国の報道機関から買っていたのだ。NHK以外は・・・。

 そのNHKも・・・。
 「中国本土と台北との貿易は中国経済の生命線である。」
 「だから、台北政府の『独立』に関する主張を受け入れないと中国経済が大打撃を受ける。」
 「そのため中国政府は台北政府の『独立』に関する主張の一部を受け入れざるを得ない。」
 5年ほど前NHK北京総支局が報道していた。
 『眼が点』になった。

 私は10年ほど前に中華人民共和国で半年程生活したことがある。
 当時は「南沙諸島の石油資源は自国のものだ」数か国が一触即発だった。
 そこで中華人民共和国政府は急遽海軍力増強を行わなければならない事態に追い込まれていた。
 そして・・・。
 何の前触れもなく『全銀行で外貨と人民元の交換停止』実施された。
 によると軍艦の製造費用を捻出するために、時の政府が全国土から人民元を強制的に徴収したらしい。
 私の周りは、『日本円や米ドルを銀行が人民元に交換してくれないから生活できない!』って大騒ぎになった。

 どんな時でも中華人民共和国政府は『政治』を最優先する。
 台北『独立(「2国2政府」の主張)』なんか絶対に認める筈がないじゃないか!
 少なくとも『経済』なんてとも思っちゃいない。
 少しでも中国で生活すれば、そんなことは馬鹿でも判る
 NHK北京総支局に配属される奴等はそんなことも判らぬ馬鹿揃いか?
 そんなことは在り得ない。
 日本国にいた時と同じように「香港政庁中国政府など『お上』から記事を貰って、そのまま配信している」だけなのだろう。
 絶対に奴等は『市中』で取材なんかしていない。

 あれだけ世界中に支局特派員を持ちながら、日本国のマスコミュニケーションのニュースには、『ロイター発』、『共同通信発』なんてぇのが非常に多い。
 行政の非効率を非難する暇があったら、テメエんトコの『何の取材もしない(出来ない?)』海外支社や特派員を整理しろよ!マスコミュニケーション!

 何時ものマスコミュニケーション批判になってしまったが・・・。
 日本国の報道機関は『余り自社独自で取材なんかしていない』し、『何時も政府(行政)から情報を貰っているので、根本的な政府(官庁高官)の失態は絶対に報道されない』なんて私は思い込んでいる。
 守秘義務違反を問われるので悲しい事に書けないが、『行政』『行政にモタレカカル報道機関各社』所詮『同じ穴の狢』なんだろう。

 何時も、そして各社とも『同じ内容の記事』ばかりを流していることに何故、日本国民は気付かないのだろうか?

 だから『タブー』は絶対に報道されない。
 「大正帝が軍の閲見式でプログラムを丸めて誰かの頭をポンと叩いて遊んでいた。」
 「皇太子妃は『うつ』である。」
 「天皇家の次男坊は大正帝の血を色濃く受け継いでいる。」
 なんてミンナが知っている事一切報道されない

 某小沢民主党党首に関しては、何度となく『収賄事件』が報道されかけたが、その都度必ず有耶無耶になるし・・・。
 某公明党(創価学会)対策のために、『オーム真理教』は完全に解体されない。
 『宗教団体は怖い』って何時でも国民に知らしめて、絶対に宗教団体に政権を与えないために・・・。

 この国は昔から『タブー』が非常に多い。
 それは今でも全く変わっていない。
 ただ、非常に巧妙になってるだけのこと。

 『予定調和』にドップリと浸かった『ドラマ』『サンデープロジェクト』なんて『ワイドショー』ばかり見てないで、少しは『報道』を見ろよ!
 猿並みの知能があれば、『どんなに報道が不自然か!』なんて直ぐに判ることだろう?

 現在の我が国で最大の『タブー』は、『殆んどの国民が馬鹿だ!』ってことなのかも知れない・・・。



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